リニア新幹線問題

参議院議員会館にて山添拓参議院議員と関係者、可知佳代子元都議、福井亮二区議とリニア新幹線問題で話し合いをしました。

リニア中央新幹線については、JR東海が首都圏の一部で地上から40m以深の「大深度地下」を活用し、そこにトンネルを掘り、リニアを走らせるという計画です。品川駅から名古屋駅までの区間を2027年度中の開業を目指して、今各地で工事が進められていますが、このリニア新幹線計画は様々な問題を孕んでいます。

まず、「大深度地下」とは「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(大深度地下法)の第2条で通常活用されていない深さの地下と定義されています。大深度地下は誰の権利も及ばないとされ、トンネルの真上の土地の地権者や住民の同意を得ることなく工事が進められるという、事業者にとってとても都合のいい法律となっています。

既に大深度地下を活用しての工事は東京外かく環状道路で進められていますが、世田谷区野川で5月〜6月にかけて酸素濃度1.5〜6.4%という危険な酸欠気泡が発生、川沿いの工事箇所から地下水が噴出するなど、問題が発生し、地上に影響がないとされている大深度地下法の根拠は崩壊状態です。

そのような経過もあって、大田区内のルート上の住民の有志の方々がグループを結成し、リニア問題についての勉強会や区議会への陳情の提出、国土交通省への大深度地下使用認可取り消しを求める審査請求の提出などの活動を行なっています。

しかし、区内のルート上の地域に住んでいる人の中には、リニア新幹線の工事について知らない人も多数います。その方々にいかに周知させるか、またどのように運動を進めて行くのか、ということを議論しました。

地下トンネルの工事、しかも大深度地下での工事ということで、なにが、いつ、どこで起きるのかが私達にも想像がつきません。しかし、外環道工事での地下水噴出、酸欠気泡発生はリニア工事でも起こりうるかもしれないということは明白です。そうなった場合、住民への悪影響は計り知れません。住民の皆さんへこの事実を広く速やかに広げて、無謀なリニア新幹線工事をストップさせるために今後も奮闘します。

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